静寂の華 

ドレスの質感がなかなか出なくて苦労した。
わざわざ仕立てたドレス。


白と黒に花を添えるは赤。
朱、赤、銅、紅。

羽ばたくは蝶。
飛べずにして胸に咲くも赤い蝶。

気怠いPartyなんて必要無い。
考えて御覧。
人生、そのものがPartyなんだよ。

女は猫にも豹にもなれる。
あたしは短き爪で君を殺ぐわ。

優しいだなんて言わないで頂戴。
右も左も逃げられない癖に。

しなやかなラバー。
走る痛み。迸るはまたも赤。


立ち尽くす間があるのならば
すぐに正坐なさいな。

ベッドを使っていいのはあたしだけ。
オマエは床にへばりつけ。

見てもいいよ。
触れたら殺す。
情けない己の体でも撫でておけ。